情報とお知らせ
駅やバス停、学校までの所要時間や職場への通勤時間は不動産
選びの重要な条件となります。しかし広告の表示より実際は時間
がかかると感じることも。
9月には規約が改正されたが所要時間はどう決まるのでしょうか。
業界の自主規制団体、不動産公正取引協議会連合会が表示規約で
定めています。
協議会は全国9地区にあり、不動産会社の物件情報を調べ、表示
が実際と違う場合は是正勧告をしたり、悪質な場合は違約金を科
したりすることもあります。
規約では、駅など各種施設までの所要時間は80mを1分と計算
する。直線距離ではなく道のりの距離となります。
駅から物件まで800mあるとしたら、所要時間は10分となり、
秒単位はなく、1mでも超えたら1分切り上げる。
801~880mは11分になる計算です。
なぜ、80mで1分なのか。一説では規約を定める際、所管する
公正取引委員会の女性委員がローヒールで実測したところ、80
m歩くのに1分かかったとされ、根拠の一つになったといいます。
但し、所要時間には横断歩道の信号待ちや上り坂によるロスなど
は含まれません。信号待ちの時間は道路の幅によってまちまちで
ルール化しにくい。それで考慮しないことにしたようです。
広告で表示された所要時間より長いと感じられる理由はほかにも
あります。起点となるのが建物の出入リロではなく敷地の直近距
離ということです。
しかし、実態に即していないとして、この9月から規約が改正さ
れ所要時間の定義も大きく変わりました。これまでは駅から物件
の敷地までの時間でしたが、建物の出入り口までの時間になりま
た。大規模開発で一戸建てやマンションが多数立ち並ぶ場合、駅
から近い物件と遠い物件とでは所要時間が異なる。改正後はそれ
をきめ細かく所要時間を表示しなければならなくなりました。
実際に近い表示がなされることは、消費者にとって良いことで、
不動産業界にとってもお客様との信頼関係がより良くなり歓迎
すべきことだと思います。
ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。